境界性パーソナリティ障害の見捨てられ不安とどうやって戦うか

境界性パーソナリティ障害は、患者も周囲も共に苦しむようなところがあります。見捨てられ不安から、自分を責めて、自己価値をいっそう低く見立てることが境界性パーソナリティ障害の患者においてはしばしばみられます。統合失調症や双極性障害の診断を精神科で受けて服薬中であったとしてもその背景に境界性パーソナリティ障害を抱えているケースは実に多いのです。というよりも、境界性パーソナリティ障害があるからこそ、うつ病や、双極性障害になり、あるいはまた統合失調症になったとも言えるのです。最初にあったのはもちろん愛着障害であり、母親や父親にどのように育てられたかによって、愛着障害の程度が決まります。軽度なものを含めると三人に1人は愛着障害の傾向を持つともいわれていますが、しっかりとした愛着障害を抱えてしまうと、成長してから、境界性パーソナリティ障害を発症しやすく、そして、その症状が心身を苦しめているうちに、本人の素因によって、ある人はうつ病に、ある人は双極性障害に、ある人は統合失調症として医師に診断されてしまうことになります。その中には、誤診といっても良いケースさえあります。精神科の専門医であっても、患者の見立てを誤ることさえもあるのです。


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認知の歪みを時間をかけて解除すれば見捨てられ不安は解ける

また、たとえ、正しく診断しても、それらの疾患は、内服によって完治するものではありません。一生のあいだ、薬を飲み続けるように指導されることになるのです。しかるに、その根源にある愛着障害を癒すための指導をしてくれたり、あるいは境界性パーソナリティ障害の緩和を目指してくれたりする医師は、残念ながらきわめて少ないというのが現状です。多くの精神科医は、表面にある、うつ病や、双極性障害や、あるいは統合失調症の治療のための内服薬のさじ加減の術をきわめることの切磋琢磨に忙しいのです。彼らは薬によって人の心をコントロールすればよいとの、信仰にも似た観念をもって診療行為を続けているためです。しかし、決してそのようなことでは問題は解決しません。愛着障害を癒し、境界性パーソナリティ障害を癒すには、本人が築き上げた認知の歪みをひとつひとつ時間をかけて解除していくかかわりこそ本当に必要なのです。それが見捨てられ不安を溶かし、低すぎる自己価値を健全な状態に戻していくのです。

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