コントロールゲームと境界性パーソナリティ障害

心に原因があるなら心を治さないといけません。心は精神科医が治せると思ってますか?精神科医に治してもらうと信じてるかぎり薬から離れることは難しいです。精神科医に薬をもらうのは助走をつけるだけで、自分が主体的に治していくことが大切です。気の持ちようだとか抽象的な話をしているのではないのです。心の仕組みを理解して原因を取り除いていきましょう。心のコントロールの仕方を基礎から学んでいくことが完治するための近道なのです。自分の人生を自由に切り開く力を誰しも持っています。境界性パーソナリティ障害の人でも、心のコントロールの方法を丁寧に学んでいくと、症状がほとんどなくなり普通の人と変わらないところまでになります。認知行動療法などいろいろなアプローチがありますが、取り組んだら、心はコントロールできます。薬はあくまでも一時しのぎです。薬が心をコントロールする唯一の道具なのではないのです。もっとも強力なツールは自分の中にあります。これまで使い方を学んでこなかっただけなのです。境界性パーソナリティ障害の人がしばしば合併する恋愛依存症とは、愛着障害を根源とするものであり、医学的にはこちらが正しい呼称です。

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境界性パーソナリティ障害は自分ではなく他者をコントロールしようとする

愛着障害とは幼児期に親から適切なだけの愛情や保護、受容を受けられなかったために、愛情欠乏状態が慢性化して、常に見捨てられ不安などがあり、そのため自分ではなく、むしろ相手をコントロールすることで身を守ろうとするのです。依存的にコントロールしたり、支配的にコントロールしたり、その表現はさまざまですが、根本には愛されていたいという渇望があります。心理カウンセリングもしばしば、「コントロールゲーム」という状態がおきます。カウンセリングが効果を発揮してくる過程でおきるので、それ自体は良い傾向です。クライアントとセラピストの主導権争いのような形に対話が移行してしまう状態です。どちらが優位なのか、正しいのかと競う形です。なぜ、こうなるのかというと、クライアントの中でカウンセラーの存在が大きくなってきたからです。これまでのクライアントの心の世界にいる存在は、父親、母親など家族や職場の人であったのですが、そこにカウンセラーという存在が大きく入り込んできたのです。すると「転移」という現象がおきます。例えば、これまでは親に向けていた批判、責任追及の矛先が、カウンセラーに向けられていくのです。このようなときに、大切なことは、その状態に入ったことを認識して軌道修正をすることです。「コントロールゲーム」にはまりつつあることを、まず自覚させて、軌道修正をさせてあげることが大切です。

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