境界性パーソナリティ障害に関連する症状

境界性パーソナリティ障害は、精神の不安定さがさらなる症状を生み出します。さまざまな依存症つまりギャンブル依存症や薬物依存症や性依存症やネット依存症などの疾患、それに、摂食障害、うつ病、不安障害なども増加します。買い物依存症などもみられます。

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依存症をもたらす愛着障害

これらの疾患は、境界性パーソナリティ障害という根源から、生み出されている病気なのです。そして、その境界性パーソナリティ障害の原因になっているのが、親子の関係における愛着障害であることがわかってきています。幼児期に親の愛情を適切に受け取れない状況にさらされることで愛着障害が発生します。幼児期に親から引き離されている時間が長い場合など、愛着障害になりやすいといえます。0歳児保育や、幼児期に親戚に預けられるなどのケース、親の虐待、育児放棄なども原因となります。

依存症を治す動機づけ面接法

境界性パーソナリティ障害は、親子の愛着障害が発症の根底にあります。いまでも精神科や心療内科では、この愛着障害の問題を解決するためのカウンセリングや認知行動療法などをとりいれてはいません。それどころか、十分な理解がないままに、対症療法のような内服薬を個々にバラバラに処方をすることで、表面の症状を抑えているだけの治療が多いのが現状になっています。しかし、一部では、こうした問題を理解して、愛着障害に対するアプローチを試みる新しい流れが確立されつつあります。依存症が特に強い場合、動機づけ面接法などを取り入れている精神科医もいます。

薬物では人格は成熟させられない

どんな薬物療法もその患者の人格を成熟させることには役立ちません。薬で心をコントロールすることはできないのです。できると主張する医師は、一種の薬物信仰のようなものであり、その医師の主張を鵜呑みにして、製薬会社のカモにならないことです。人間のパーソナリティは成長するし、成熟します。そのための必要な働きかけ、努力こそが本当の薬です。薬物への依存から脱却して、自分の心を成熟させることに目を向けましょう。それを助ける心理療法もあるし、精神科医をはじめとする医師たちが存在しています。

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