サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)

サイコパスという言はあ定義があいまいです。その最大の特徴が反社会性パーソナリティ障害がこの中に含まれているということです。サイコパスと反社会性パーソナリティ障害は完全に一致している言葉ではなく、サイコパスの中で、障害レベルまで重篤なものが反社会性パーソナリティ障害といえるでしょう。

サイコパスは精神医学用語ではない

サイコパスの定義は専門家や研究者により幅がありますが、反社会性パーソナリティ障害については、医学的に定まった特徴があります。精神医学ではサイコパスという言葉は使いません。病名としての反社会性パーソナリティ障害があるのみです。規則や社会のルールなどを守ろうという考えがなく、他人を平気で傷つけたり利用したり支配して自己の欲求を遂げるような生き方を正当化するのが反社会性パーソナリティ障害の特徴です。障害という言葉からも理解できるように、社会的に大きな問題を起こしてしまうケースが多いです。刑事罰を受ける犯罪であったり、慰謝料請求されるなどの民事の訴訟問題となったり、違法行為の繰り返し、虚偽性が目立つ、無謀、攻撃性、無責任、良心の呵責が欠如しているなどの七つの特徴のうち、三つ以上を含むものとされています。

サイコパスには五つの類型がある

一方、サイコパスはそこまでの基準は満たさないものの、それに類似する人格を持っているといえますので、いわば、反社会性パーソナリティスタイルといえるものなのです。病的まではいかないが、明らかに、反社会性パーソナリティを帯びているものがサイコパスといえるでしょう。つまり、反社会的な人格を帯びている人がサイコパスなのです。暴力型、寄生型、虚栄型、観察型、支配型という五つのタイプに分けて考えられることが多いです。暴力型は、反社会性パーソナリティ障害と診断されていくことが多いタイプであり、怒りにまかせてすぐ暴力をふるう特徴があります。手加減を知らず、妻子にDVをしたり、あるいは殺人や傷害事件を起こし刑事罰を受けることも多いです。みずからの目的を果たすために平気で暴力をふるう人間はサイコパス的要素が濃いのです。相撲業界で先輩が後輩に理不尽に暴力をふるう事件がありますが、これなど、サイコパス的要素が強いものといえるでしょう。暴力型サイコパスの人は格闘技や武道などをライフワークにすることで本来は人格陶冶ができるものなのです。しかしながら、そうならないで事件を起こすケースも出てくるのです。

寄生型のサイコパスには要注意

一見、善良な人に見えるサイコパスが、寄生型サイコパスです。他人の善意に寄生する生き方を自己の目的達成の手段とするもので、人にすり寄るのが上手です。善意あふれる人はすぐに騙されて寄生型サイコパスの寄生宿主となってしまいます。寄生型サイコパスも良心の呵責は欠如しており、他人のものを盗むのが平気です。大学などの研究の場で、上手に人にすり寄って研究テーマを盗んだり、研究の業績まで横取りして出世して平然としている人がいますが、これは寄生型サイコパスです。一見、人当たりがよくても、裏の顔が正反対で、腹の底ではいつも「こいつを利用してやれ」と思っているのです。職場で表面的には誰からも好かれるような振る舞いをしながらも、裏では面倒は仕事を後輩や他の人にこっそりと押し付け、上司に叱責されると「わたしは必死で頑張っているんです」などと泣き落として丸め込むので上司もすっかりと騙されてしまいます。

支配型サイコパスはカルト事件でもみられる

カリスマ性と強権性を発揮して人の心を操り、支配下に置いて搾取するのが支配型サイコパスです。腹の底に悪意があるのを巧みに隠して、いかにも思いやっているように話しながら相手を洗脳し、支配下に置いて利用します。カリスマ性があって、人を惹きつけるタイプもあれば、恐怖をベースにした強権型もあります。普段は人当たりがよいのに、突然に、ミスを攻め立てて、人格攻撃をして相手の精気を吸い取って支配していくような方法をとることも多いです。えせ霊能者が信者を集めて支配する時もしばしばこのようになされますが、支配型サイコパスの典型といえでしょう。このほか、虚栄心をひたすら満たそうとする虚栄型サイコパスは自分を必要以上に大きく見せようとSNSの投稿に凝ったり、「インスタ映え」に異常にこだわるなどの特徴があります。観察型サイコパスは周囲を不安に落とすような発言を繰り返し反応を楽しみます。

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