「うつ病」になる原因とパーソナリティ障害

最近毎朝、目が覚めると憂鬱な気分になり、沈んでしまい不安な気持ちになって朝がとてもしんどくて困るという症状は、うつ病でしばしば認められる症状です。この症状で、メンタルクリニックや心療内科を受診すれば、うつ状態、もしくは「うつ病」と診断され、結果として、抗うつ剤の処方を受けることになるかもしれません。

目次

パーソナリティが未熟であることがうつの原因

パーソナリティ障害を抱える人は、対人関係での苦悩を重ねることが多く、その結果として、自分がうつ状態になったり、うつ病になることがあります。対人関係で苦しむ結果、自分の希望する職種につくことができず、恋愛においても理想の伴侶を得ることが難しいのです。対人関係の問題がうまく解決しないことがメンタルの症状を引き起こします。多くのケースで問題が起きたときの反応の仕方や、受け止め方に「認知のゆがみ」による偏りがあります。認知行動療法などの心理療法は、こうした「受け止め方」を変えていくことで、ストレスを緩和していきます。

対人関係の問題を解決する

うつ状態がおきる原因は、対人関係の苦しみが未解決であるためです。他者との信頼関係や愛着関係をうまく形成できないので、生きるということに喜びを感じることができていないのです。この問題を解決するには、人生の創造はみずからの潜在意識の働きによるものであると悟り、想念の管理を行うことで環境を主体的に変革していくしかありません。特に、ほとんどのパーソナリティ障害の背景にある愛着障害を緩和していくことが重要となります。

愛着障害を癒す

愛着障害を癒すには、認知行動療法をはじめとする心理療法が有益ですが、根本的には、自分が自分の親となり、自分の育てなおしをすることが有益です。そうすれば早く願望が実現して、悩みが消えるので、原因がなくなるため、症状も消えるでしょう。薬だけに頼っているようでは、決して完治しません。人生に目標がない人、嫌な仕事や職場で無理に働いている人、自分を責めたり他人を責めることをやめない人は、うつ状態やうつ病になりやすいです。人生に目標を持ち、自分がやりたいと思える仕事をして、自分を許し、他人を許すことができれば、うつ病にはかかりようがありません。

心の安全基地

自分の愛着障害を癒すには、心の安全基地となる信頼関係が重要となります。共感的、受容的なコミュニケーションをたえず与えてくれるような人物が、心の安全基地になることで、愛着障害は癒されていきます。多くの場合、良きパートナーとなってくれる恋人が心の安全基地となってくれます。それ以外では、良きカウンセラーや医師、理解のある保護者などが、そうした役割となります。こうしたよき人との出会いがあれば、愛着障害が緩和され、さらには、認知の歪みの解消もしだいに進んで、パーソナリティ障害の傾向も緩和されていきます。自己愛性パーソナリティ障害の場合は、自己愛性の傾向を改めるためには、自分を勇気づけ、承認してくれる人がそばにいることで、心の安全基地となります。

あわせて読みたい関連記事: