境界性パーソナリティ障害の恋愛

恋愛が長続きしないのが境界性パーソナリティ障害の特徴の一つです。そもそも自分に自信が持てないという精神状態から恋愛をするので、いつも見放されるのではないかと不安をかかえています。恋愛が深まるにつれ、気分にムラがあり、落ち込みやすいなどの不安定な情緒が出現して、相手を困惑させるようになります。恋人に対して依存的になりがちなので、誰かを好きになると他のことが手につかなくなっていく傾向があります。そして、常に不安があるので、離れているパートナーが何をしているか気になって頻繁に連絡してしまいます。相手が自分のことをどう思っているのか自信がないため、それを試すような言動をとることが増えていきます。

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過剰な干渉と束縛

その結果、相手はしんどくなっていって、離れていくのです。もし、恋人が、パートナーのパーソナリティ障害を理解して、根気良く、不安の解消や自己重要感の回復を援助してくれるのであれば、境界性パーソナリティ障害の症状はしだいに解消されて治癒していきます。 そういった対応をしてくれるだけの抱擁力、理解のあるパートナーを見つけられると、救われていきます。実際に重度の境界性パーソナリティ障害があっても、理解のある恋人に支えられて、それを克服し、幸せな結婚にいたるケースもあるのです。そのときには、病気そのものを自分でも理解して、自覚することが早く治すための必須条件となります。また、自分の心のコントロールを学ぶことも大切です。

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