境界性パーソナリティ障害と恋愛依存

見捨てられ不安と自己価値の低さが境界性パーソナリティ障害の人にみられる特性であり、これらの傾向は、恋愛依存症と呼ばれる状態を作り出す大きな原因となります。境界性パーソナリティ障害の人の恋愛が破綻する大きな原因が、「見捨てられ不安」です。

境界性パーソナリティ障害は疑心暗鬼と猜疑心に縛られる

心の世界での葛藤をコントロールできないと恋愛はうまくいきません。「見捨てられ不安」が強いと、自分はいつか捨てられるのではないかと、恐れの感情にとらわれ、疑心暗鬼になりがちです。「見捨てられ不安」があると、好きな人の過去の恋人への嫉妬や、なかなか会えないことで不安になり、落ち着かなくなります。この結果、恋愛依存症とよばれる心理状態になりがちです。この激しい嫉妬と不安のために、メール攻勢をかけたり、よくない言動をパートナーにぶつけてしまうのです。その結果、重い人と思われて、関係が破綻するという繰り返しになります。これを克服するには、「見捨てられ不安」をのりこえることが大切です。そのためにも、「低いセルフイメージ」を高めることが重要なのです。

見捨てられ不安の背景にある自己価値の低さ

「見捨てられ不安」は低いセルフイメージを改善して、「引き寄せの法則」を理解すれば、克服できます。見捨てられる恐怖を抱けば抱くほど、ほんとうにそれが実現してしまうということを悟り、自分が望むことだけを考える練習をすることです。セルフイメージについても、自己暗示法を学び、潜在意識の仕組みを理解すれば、変わります。自分のセルフイメージは自分で書き換えられます。潜在意識の仕組みを勉強していくことで、「見捨てられ不安」「低すぎるセルフイメージ」は克服できます。知識を習得していけば、心を落ち着かせる材料が増えるでしょう。時間をかけてひとつひとつ、思い込みを解除し、セルフコントロールを学んでいくことで境界性パーソナリティ障害は治ります。

自分を不幸にする異性に惹かれる理由

自分を振り回すような異性にいっそう惹かれるというタイプの人は、「内なる心の衝動」を「好き」「惹かれる」という感覚と錯覚してしまう傾向があります。相手のことを「惹かれる、好きだ」と強く確信しているのですが、その本当の背景にあるのは、「内なる衝動」です。それは「心のちぎれ」(心のつながりの断絶)をもう一度つなぎなおしたいという強い内的衝動です。これがなぜできてしまうのかというと、幼児期から思春期の育ち方によります。つまり、親との葛藤があって、それが暴力的支配であっても、そうではなく無関心や放置であっても、愛着形成に障害が生まれます。親との心の絆が部分的に断ち切られている一種の「心のちぎれ」が背景にあります。これが愛着障害です。愛着障害は、境界性パーソナリティ障害を発症する大きな原因と考えられています。愛情への渇望があると、そこに「内なる衝動」として「つなぎなおしたい」思いがわいてきます。

愛着障害があるために起こる恋愛の苦しみ

そんなときに、心に秘められた自分の「心のちぎれ」を潜在意識に想起させるような人と出会うと、「内なる衝動」は激しく燃え上がります。どんな人物か、それは自分を振り回す人です。ふりまわされ、ゆさぶられることで、「心のちぎれ」の傷はえぐられ、「内なる衝動」は、いっそう燃え上がり、それを本人は「強く惹かれる」「とても好きだ」という感覚として、自覚することになります。しかし、これは、「衝動の産物」であり、心のトラウマが作り出す幻影です。あなたが本当に幸せになれる相手は、あなたを振り回したりしないのです。そのことを自覚すれば、執着心から脱却できます。

恋愛依存から脱却するために大切なこと

恋愛依存とは、恋愛依存症ともよばれるもので、良好な恋愛関係を築けない状態の一つをさしています。依存と言う言葉でも表されるように、パートナーへの精神的依存度が高くなり、相手に見捨てられるのではないかという不安感が増大し、関係性の構築において相手に主導権を握られて、精神的な支配を受けてしまうため、幸せな恋愛関係が維持できません。そのため、パートナーとのトラブルなどが増えて、DVなどを引き起こしたり、次々と交際相手を変えたり、さまざまな恋愛におけるトラブルの原因となります。結婚している夫婦の関係で、一方に恋愛依存がみられると、良好な夫婦関係が構築できないのです。そのため、浮気や不倫の問題を招いたりすることもあります。恋愛依存症とも呼ばれますが、不幸な恋愛を繰り返しがちな、これらの人々の心理の背景には、「見捨てられ不安」という意識があります。この意識の根源は、幼児期の両親との関係性にあります。両親からの過度な支配を受けていたり、ネグレクト、無視、冷淡などの仕打ちを受けていた人に多くみられます。要するに両親の愛情と適切な保護を十分に受けられなかった状態で、これを愛着障害とも呼んでいます。

機能不全家族と愛着障害と境界性パーソナリティ障害

このような問題のある家族を機能不全家族ともいいますが、恋愛依存の背景は、根源に機能不全家族があり、その中で愛情不足で育つことで、愛着障害が発生します。愛着障害があることで境界性パーソナリティ障害と診断されるレベルの生活での不自由が起るといえます。愛着障害こそが、見捨てられ不安や低い自己価値を生み出している根本的な問題であるといえます。この愛着障害の一つの側面が、恋愛依存、あるいは恋愛依存症とよばれている恋愛における問題行動なのです。意識下に沈着している「見捨てられ不安」「自己重要感の喪失」という状態を解除すると、恋愛依存は解消されます。つまり、潜在意識の中に沈み込んでいる観念の部分を正しい方向性に導くことが必要なのです。潜在意識についての学びがこの問題解決を促進します。

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