プライドが高すぎる自己愛性パーソナリティ障害

自分は特別な存在なので特別な扱いを受けるのが当然であると考えるのが、自己愛性パーソナリティ障害の特徴です。特別な自分には特別な称賛を受ける資格があると、思い込んで、他人に尊大な態度を取ります。そして相手の気持ちには無頓着です。

目次

基本信念は「自分は特別」

自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分の周囲の人間を自分の目的のために利用するものとみなしています。パーソナリティ障害の段階までいかない軽度なものは、自己愛性パーソナリティ・スタイルといえます。長所を活かしてうまく適応できれば、個性のひとつということで話が終わりますが、それでも、自己愛性の傾向があることで、人生でさまざまなトラブルや問題を起こす傾向は残ります。というのも、このようなタイプの人は、とかく他人の心の痛みに無頓着なのです。自分の野心や目的のためには、他人を犠牲にすることを平然と行います。そして、それらの行動すべてを自己正当化します。長所を活かせれば、実業家や政治家や弁護士あるいは医師などになってそれなりに成功するケースもあります。

ワンマン社長や政治家に多い自己愛性パーソナリティ

自己愛性パーソナリティ障害の人は、お客には、親切な気づかいを示すことができるのに、部下や身内、家族などには、高圧的に怒鳴ったり、罵倒したり、思い通りに支配しようとふるまいます。大言壮語したり、弁が立ちます。自慢話が好きで、聞き手が話をそらすと不機嫌になります。暴君のような存在です。自己愛性パーソナリティ障害のこうした傾向が生活に支障をきたしてしまうケースは多いです。母親に溺愛されて育つことが、自己愛性パーソナリティの傾向が生じるひとつの要因といわれています。これも一種の愛着障害の生み出した人格の歪みであるといえるでしょう。他者への思いやり、慈悲の心がないため、こうしたタイプは周囲の多くの人々を苦しめる存在となります。

引きこもりになる自己愛性パーソナリティ障害

自分の理想や野望が大きな壁にぶつかって成就しない状況になると、その原因を外部に求める傾向があります。本来ならば、自己内省して、自分の人格の修養にたちもどり、周囲との協調や協力ができるコミュニケーション力を磨くことが、人生における自己実現の最短の道です。ところが、すべての他人のせいにし、みずから反省することのできない自己愛性パーソナリティ障害の人間は、壁にぶちあたると、内にこもり、引きこもるようになるのです。狭い自室の中では、自分の思い通りになるものばかりですから、自己愛性パーソナリティの欲求を満たすことができます。これが、自己愛性パーソナリティ障害の引きこもりです。

肥大した自己重要感とエゴイズム

心の中で、自分を神のような偉大な存在と考えていて、自分こそが重要であり、自分こそが世界の中心だとの万能感を抱くのが自己愛性パーソナリティ障害の特徴です。傲慢で尊大な態度をとることが多く、自己愛的な幻想の中に生きているといえます。また、外面的には、控えめにふるまうタイプもあります。このタイプは、見た目は自信がなさそうにふるまいますが、やはり、内心には肥大した自己愛があって、おごり高ぶった本心が潜んでいるのです。肉体的には美男美女とはいえず、容貌にめぐまれていない自己愛性パーソナリティ障害の人も多く、そこに生じる強いコンプレックスをさらなる野心のエネルギーにする場合も多々あります。彼らは、途方もないような大成功を夢想し、自分にふさわしい真実の人生を生きたいとの思いで過ごしています。それゆえに飽くなき称賛への欲求があり、同時に、批判されることに傷つきやすく、過敏に反応するのです。

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