パーソナリティ障害を克服して結婚する

パーソナリティ障害のある人で結婚の願望がなかなか叶わず、苦悩している人は多いです。境界性パーソナリティ障害の場合は、見捨てられ不安が強く、自己価値が低いため、そもそも恋愛の段階で失敗しがちです。また、自己愛性パーソナリティ障害の場合は、自己中心的でありすぎることが災いし、恋愛で失敗します。パーソナリティの偏りを緩和する努力は、幸せな恋愛や結婚をする上で必須項目といえるのです。

目次

パーソナリティ障害と対人関係

パーソナリティ障害を抱えて恋愛恐怖に悩んでいる人は多いですが、恋愛関係に入ることへの恐怖、性嫌悪症、コミュニケーションがうまくできないことからくる恐怖心など、その程度はさまざまです。恋愛の経験がまったくない人で、一歩がなかなか踏み出せないケース。一度、恋愛で悲しい目に会ってしまい、それ以来、恋愛への成功イメージがもてなくなってしまったケース。恋愛恐怖症は、男性でも女性でもみられますが、恋愛においては、自分から相手へのアプローチが不可欠であるゆえに、この恐怖症の克服ができないと、恋愛と結婚ができないのです。これは潜在意識の中に書き込まれたプログラムですから、適切な方法で、これを書き換えることで、行動様式は変わります。潜在意識の中に沈殿しているセルフイメージや人生脚本が無意識の行動に大きな影響を与えているのです。例えば、「私には魅力がない」という思い込み。「私には幸せな恋愛はできない」という思い込み。これが「私には魅力がある」というセルフイメージと、「私には幸せな恋愛ができる」という信念に変わることで、恋愛恐怖が解消されるのです。つまり、恋愛についての認知の歪み、自分自身についての認知の歪み、これを適切に修正することが大切なのです。

認知の歪みを解消するための方法

認知の歪みについては認知行動療法などで重視されていますが、例えば、二分思考といって、すべてを白か黒か、全か無かで考える思考のクセや、一つの出来事をそれ以外のすべてに適用させる過度の一般化などの偏った思考クセが存在しています。では、どのようにして潜在意識のプログラムを書き換えるのでしょうか?それには、潜在意識の働きについて理解を深めることです。日常生活の中で自分が自分に向けて語りかける心の中の自分との対話が大きな意味を持ちます。パーソナリティの偏りが強い人の場合、心の中での自分との会話が、不健全なものとなりがちです。たとえば自分へのダメ出しや否定などのつぶやきが多いのです。このようなネガティブな独り言は、マイナス暗示として作用しますので、さらに対人関係がうまくいかなくなります。これとは逆に、自分を勇気づけ、元気づけるような自己への働きかけができるようになってくれば、対人関係でのトラブルも減少していきます。

40才からの恋愛・結婚で幸せになる方法

パーソナリティ障害を抱えて、恋愛で失敗してばかりのまま40~50代になってしまうケースも多いです。40歳以降の恋愛そして理想の結婚は、20代30代の時とは、さまざまな面で違います。もっとも大きな要素は男女ともに、経験値が増す分、人間を観る目が育っている点です。20代の恋愛では、表面的にごまかせていた部分が30代ではしだいにごまかしにくくなり、40代以降では、隠し通せなくなるということです。人間としての資質を問われるのが、40歳からの恋愛なのです。人間的に未熟であったり、わがままであったり、感情の起伏が激しい幼稚な性質であると、40代50代の恋愛で幸せになることはできないのです。どうすれば40代50代の人が、理想の伴侶を得て、幸せな理想の結婚を実現することができるのか。まず、第一に自分へのダメ出しをやめることです。過去のことを繰り返し思い出して悲観的気分に陥るような行為をやめることです。反対に自分を勇気づけ、明るく前向きにさせるようなセルフマネジメントが重要となります。

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