小麦や牛乳はアレルギー体質になりやすい食材

グルテンフリーとカゼインフリーという言葉が知られてきています。グルテンとは小麦のタンパク質であり、カゼインは牛乳のタンパク質です。これらのタンパク質には、健康に有害であるという共通点があります。グルテンやカゼインは取りすぎるとアレルギー体質をつくったり、免疫の異常、動脈硬化、高血圧、肥満、脳機能異常などさまざまな健康問題を引き起こすのです。メンタルの安定のためには、食事療法も重要です。

そのため、できるだけグルテンフリー、カゼインフリーの食生活をめざすほうが健康で長生きできるというのです。グルテンに関しては「小麦は食べるな」というアメリカ人医師の著書が白澤卓二先生によって日本に紹介されています。

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アレルギー体質を緩和してくれるEPA、DHA

脳の若さを保つには、いくつかの要素があります。一番は、運動。ウォーキングや筋トレなどの運動を継続していると、脳の劣化も防止できるのです。栄養素でも脳を守ることができるものがあります。EPA、DHAなどの魚や海苔に含まれる成分は、認知症予防の効果がわかっています。そして、この魚油にはアレルギー体質を改善させる働きもあることがわかってきています。アンチエイジングやアレルギーの改善には、摂取する油の種類が影響します。オリーブオイルやフラックスオイルは、アレルギーの緩和やうつ状態の緩和、脳の若さを保つ効果が判明しています。

フラックスオイルは若さを維持するために役立つ食材

フラックスオイルの効果は特にすばらしいものがありますのでEPAなどとあわせておすすめできるものです。糖尿病の人はアルツハイマーを早期に発症することがわかっていますが、これは血糖値を下げるインスリンが記憶力などの認知機能にも重要な役割を果たしているからです。こうした持病の人は、EPAやDHA、フラックスオイルなどを意識して摂取する必要があります。フラックスオイルは「亜麻仁油」とも呼ばれています。若さを維持するために不可欠なオメガ3脂肪酸が含まれています。有機農法、無農薬で育てたフラックスが理想的です。

アレルギーの緩和に有益な青みかんのヘスペリジン

花粉症の人は青いミカンを食べると良いことがわかってきています。それは青いミカンにはヘスペリジンという栄養素が含まれているからです。ヘスペリジンはアレルギー体質を緩和している栄養素なのです。青ミカンのヘスペリジンは、近畿大学薬学部の研究で、温州ミカンの熟していない青ミカンの含有成分の研究で発見されました。そして、ヘスペリジンに抗アレルギー作用があることがわかっています。青ミカンにはビタミンCやβカロチンも豊富なので、アンチエイジングにも役立つ食材なのです。

じゃばらは和歌山県北山村だけに自生していた

青ミカンと同じ柑橘類の中に「じゃばら」があります。このじゃばらは、和歌山県の北山村だけに自生していた柑橘類で、青ミカン同様に抗アレルギー作用があります。ヘスペリジンに加えてナリルチンという栄養素が含まれているのが特徴です。岐阜大学の研究によれば、じゃばらには、花粉症の随伴症状の改善効果もあることがわかっています。

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