厚生労働省は2016年の四月の時点で、保育園に入れない待機児童が、2万3553人。潜在的待機児童が6万7000人存在すると発表しています。国の方針は0歳児保育を増やしていくようです。待機児童は0歳から2歳の低年齢児が多いそうです。しかし、今の国のやり方は、パーソナリティ障害の患者を増やし、結果的に、うつ病や双極性障害、引きこもりなどの人間を増やしていくことにつながる可能性があります。なぜならば、乳幼児期に母親と密着する時間を充分に確保し、愛情を充分に母親が与える、ということが子供の愛着形成を健全にし将来的なメンタル疾患を防止していくからです。
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0歳児、1歳児を保育所に預けるとパーソナリティ障害の子になる可能性も
愛着障害の研究がどんどん進んできた結果、さまざまなパーソナリティ障害や精神疾患の発症の遠因にあるのが、幼児期の母親との愛着形成の障害、つまり愛着障害にあるとわかってきています。一言でいえば、健全な母親が、健全な愛情を物理的にたっぷりと与える必要があるのが0歳児、1歳児、2歳児、3歳児なのです。この時期に物理的に時間を割いて、母親は子供と同じ時間を過ごし、同じ空間にいて、密着して愛情表現をする必要があります。受容的、共感的な働きかけを子供に向けて、子供の愛着形成を健全に育てるということが最も重要なのです。
人格の根幹をつくる三歳までの母親と過ごす時間を保育所が奪ってよいのか
それなのに、国は、女性を早く働かせようと、保育所に0歳児や1歳児や2歳児を預けさせ、女性を社会で労働させようと政策を推進しているのです。これは、将来的に人格を障害された人間を国民の中に増産するような愚かな政策と言わざるを得ません。境界性パーソナリティ障害や自己愛性パーソナリティ障害は、幼児期に母親との密着が少なく、保育所や育児施設に預けられていることで生じる愛着障害を背景に思春期から成人期に発症して、本人を苦しめます。パーソナリティ障害の家族がいると、家族の構成員すべてが苦悩することになります。0歳児、1歳児、2歳児を保育所に預けて、働くことを選んだ母親はそのつけを後から追わされることになるのです。これは悲劇的な事実です。
日本を良い国にしたいなら三歳過ぎるまでは母親の膝の上で子供が過ごせる政策を
これだけうつ病の患者が増えている背景には、人格障害や発達障害が増えていることが根本にあります。人格障害や発達障害があるために社会に適応できず、うつ病になり、引きこもるのです。発達障害は脳の機能の問題ではありますが、その場合も母親が十分に共感的受容的に育て愛情を物理的にもたっぷり与えると問題行動が減り、症状は緩和されることがわかっています。0歳児、1歳児、2歳児は保育所に預けず、母親が自分で育児して育てられるように子育ての支援の資金や養育費や食費の補助などを国は検討すべきであって、女性を働かせることのために保育所を増やすことは、結果的にメンタルが病んだ日本人を増やし、国としての弱体化を進めていることに早く気が付くべきなのです。