自己愛性パーソナリティ障害と強迫性パーソナリティ障害

自己愛性パーソナリティ障害は、幼い頃に溺愛され、甘やかされた人に多い状態です。わがままな人に多いといえます。尊大で傲慢な態度であり、他人への思いやりがないのが特徴です。自分を特別な人間だと思い込んでいます。他者への思いやりにかける場合が多いです。
つまり謙虚さやひるがえって自己を省みることができないのです。

プライドと劣等感に支配される自己愛性パーソナリティ障害

批判を極端に嫌い、賞賛されることを好みます。プライドと劣等感が共存した状態とされ、尊大な態度の裏側に、溺愛された記憶と、卑屈な思いが同居しています。自己愛性パーソナリティ障害の人は愛着の欠乏を過剰な自信で守り、心を保っているのです。自分に原因があっても周囲に責任転嫁して攻撃しますので、良かれと思って欠点を指摘するのも危険です。本人のすぐれた点を賞賛して本人の自信を上げてやり、無理な要求には相手の自尊心をくすぐりながら丁重に断るしかありません。虚栄心も強く組織でものぼりつめようとする頑張りが見られます。

真面目過ぎてルールにこだわる強迫性パーソナリティ障害

秩序や特定の流儀あるいは自分なりのルールに強固にとらわれている状態が強迫性パーソナリティ障害です。いい加減なことが許せない、予定どおりにしないと気持ち悪い、いらないものでも捨てられないなどの特徴があります。強迫性パーソナリティ障害の人は責任や義務を重んじて、そのために自己犠牲をいとわない傾向があります。そのため、仕事においても頑張りすぎるぐらいに頑張る傾向がみられます。厳しい躾や、折り目正しい両親の影響を受けたことが原因とされますが、もともと固執性の強い遺伝的傾向とも関連しているといわれています。

融通が利かないため自己を酷使する強迫性パーソナリティ障害

完全主義や融通のきかないところがあり、のんびりと遊ぶことができないのです。強迫性パーソナリティ障害の人は、責任や義務を背負い込みすぎて、うつや心身症になることも多いのです。時にはいい加減になること、完ぺき主義をやめること、すべてを自分で背負いこむことをやめることを学ぶ必要があります。
接し方としては本人のルールを尊重することです。互いの領分をはっきりさせておくことが大切です。自己愛性パーソナリティ障害の人が頑張るのは虚栄心や自己愛のためですが強迫性パーソナリティ障害の人は、義務や責任感から頑張りすぎるのです。こうした上司を持つと部下も苦しみます。自己愛性パーソナリティ障害の上司なら、部下は支配され、上司に都合の良いように利用されるだけになります。強迫性パーソナリティ障害の場合は、上司の定めるルールや、責任を押し付けられて、がんじがらめにされることで苦しみます。どちらの場合も部下は燃え尽き症候群になったり、適応障害になるのです。

あわせて読みたい関連記事: