強迫性パーソナリティ障害は他者を束縛し支配する

世間に増えている困った人たちの多くは「パーソナリティ障害者」であると考えられます。
モンスター親、モンスター患者、人間、強烈なクレーマー 、ストーカー、
まわりを振り回す非常識な人、責任転嫁ばかりする人などの多くは、
いずれかのパーソナリティ障害です。
モンスターとして恐れらる人は「強迫性パーソナリティ障害」のことが多いです。
知識を持たずに対応すると膨大な時間を奪われるだけで何も解決しません。
最悪の場合、関わっている人が、適応障害やうつ病になります。

強迫性パーソナリティ障害は職場で異常なまでに仕事熱心

強迫性人格障害は、秩序や決まりに異常に執着し細かな事にこだわるのです。
そして、あらゆる面で自分のやり方を通そうとします。

スティーブ・ジョブズは強迫性人格障害で会ったことが知られています。
1984年にカリフォルニアに初めて自社工場を建てた際には、
「完璧な清潔さを保てずに機械の稼働を順調に行えるわけがない」と
毎日、床にゴミがないか目を凝らし神経をとがらせていたそうです。

人望をなくしアップルを追われると、スティーブ・ジョブズはピクサーの経営に当たります。
すると、あらゆる文書を念入りにチェックして、些細なミスをいちいち指摘しました。
さらに、少しでも自分のやり方と違うと、スティーブ・ジョブズは怒り狂ったそうです。

これらの行動様式は、強迫性人格障害の人間に特有です。強迫性人格障害は、
ある考えに取りつかれて猛烈に行動する特性があります。
これに似た病気に強迫性障害があります。こちらはパーソナリティ障害ではなく、
不安障害の一種で、強迫性障害の患者は、ある考えに取りつかれて行動が妨げられます。

厳しく相手を支配するのが強迫性パーソナリティ障害の特徴

飛行機冒険家のチャールズ・リンドバーグも強迫性人格障害でした。
彼は秩序に異常なまでにこだわる一方、過剰な性欲に悩まされた一生を送りました。
リンドバーグは妻に詳細な家計簿を付けさせ、ゴムひも代まで正確に記帳させました。

ベストセラー作家のアン・モロー・リンドバーグが彼の妻です。
ドイツ人の3人の愛人の元に通うべく、大西洋横断飛行を頻繁に繰り返すのが
チャールズ・リンドバーグが50歳を過ぎてからの生きがいだったのです。

強迫性パーソナリティ障害と境界性パーソナリティ障害が併存する人もいます。
その場合、境界性の要素と強迫性の要素が混在します。
強迫性の要素があると、配偶者や子供を異常なまでに束縛することが多いです。
束縛過剰な親、束縛過剰な夫、妻などの背景になっているのです。

パーソナリティ障害に関する知識は職場でも家庭でも必須になる

基本的な人格障害の知識を誰もがわきまえておくべき時代です。
医療少年院で実績を積んだ精神科医として知られる著者が人格障害について
一般の人にもわかりやすく教えてくれる本があります。

パーソナリティ障害(人格障害)が蔓延している現代の社会では、
短絡的な殺人などの不可解な事件の背景にパーソナリティ障害が関与しています。
アルコール依存や拒食症、児童虐待、家庭内暴力の背景にもパーソナリティ障害があります。
欲望をコントロールできない人は「人格障害」の可能性があります。

パーソナリティ障害は親から子に伝播しやすく、親がパーソナリティ障害であれば、
子どもにもその影響がでます。もはや、パーソナリティ障害は学校教育の現場においても、
教えられるべき問題になっています。


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