大笑い! 精神医学

精神医学の矛盾点を明確に指摘した本が次々に出版されているようです。精神医学では、心の不都合を薬でコントロールしようとします。境界性人格障害の治療でもこの流れは適用されます。本来は、認知行動療法をはじめとする心理療法を用いて、未熟なままになっている人格を育てることがパーソナリティ障害の  根本治療のはずです。それなのに、すぐに安定剤や抗うつ剤を投与し、薬で心の不安を押さえつけようとしているのです。心の状態を薬でコントロールするというのは、救命救急的状況は別として、通常の医療の方法論ではありません。もし、薬で心をコントロールすることを中心にすればどうなるか。それは今日の精神科医療の現状をみればすぐにわかります。

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薬物療法では精神疾患は完治できない

患者は薬漬けになっていて、十年でも二十年でも精神科の薬を飲み続けていますが、いっこうに完治はしていません。それどころか毎日不安定で苦痛に満ちた日々を送っているだけです。このような状況を冷静にみれば、本書の主張するように、製薬会社と精神科医がグルになって患者を薬漬けにしているという状況は納得できるのです。心の問題を解決するのは薬ではなく、私たち一人ひとりが人格を磨き、思考と感情のゆがみをただし、認知を正常化させることなのです。心の問題と向き合うことから逃げて、薬で心を鈍磨させ、薬の中毒にし、薬に依存させていく現代の精神科の方法論は今、見直されるべき段階にあります。

大笑い! 精神医学

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