「親切」は驚くほど体にいい

オキシトシンというホルモンの働きについてご存知でしょうか。幼児期にオキシトシンが不足すると、愛着障害そしてパーソナリティ障害になりやすいともいわれており、オキシトシンはメンタルの健全化に重要なホルモンです。人に親切にするたびに脳内で分泌されるのがオキシトシンです。このホルモンは幸せホルモンとか幸せ物質とも呼ばれ、人間の幸福感をつかさどっています。脳下垂体から分泌されているホルモンですが、免疫力を高め、アンチエイジングを促進し、全身の健康長寿を保つホルモンとして重要な存在です。人間は人に親切にするとき、このオキシトシンが分泌されるのです。例えば、電車で座席を誰かに譲ってあげたとします。

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幸せホルモン

するとオキシトシンが分泌されて、幸せ感が増して、メンタルはポジティブになり元気になります。そして体調もよくなり、心臓や消化管、血管の若返りが促進されるのです。「情けは人のためならず」と、親切の効用がことわざにもなっていますが、ホルモンの動きを研究することで、まさに自分の健康と幸福感が、親切な気持ちによって促進される事実が判明したのです。著者は有機化学博士のデイビッド・ハミルトン博士で、監訳しているのが、東邦大学医学部教授の有田秀穂先生です。人に親切にしても何の得にもならないと言っている利己主義な人には、この本がオススメです。なぜならば、人に親切にすれば、オキシトシンというホルモンの作用で、自分が健康になり幸福感が増すのですから、結局は自分が得をするのだとわかるからです。あなたの健康と幸福は、人に親切にした回数で決まるというお話です。

「親切」は驚くほど体にいい!

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