人格障害も、うつ病も、精神科の薬では完治しない

うつ病は薬で治らないという事実を多くの精神科医は知っていて知らぬふりをしているようです。昨今、うつ病で休職している人も多いですが、うつ病が抗うつ薬では治らないケースはやはり多いです。10年、15年と、抗うつ薬を飲み続けているが何も変わらないという人も非常に多いです。うつ病や双極性障害は、根本的には、その人の思考のクセ、パーソナルスタイルに起因しています。その思考のクセを修正すれば、うつ状態になりにくい思考回路が育つのです。

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うつ状態になるのは、物事を受けとめる受け止め方に問題があることも

うつ病には、多くの要因が関与していることは間違いないのですが、精神科医は、それをセロトニン仮説という仮説を根拠にしたSSRIなどの内服薬を飲ませて、患者をコントロールしようとします。薬は、症状を緩和することもありますが、根本的な治癒には至らないのです。たとえば、うつ病を悪化させる要因のひとつに、糖分過剰摂取があるといわれています。あまり甘いジュースや缶コーヒーなどを飲むのはおすすめできません。炭水化物などの糖質も控えめにしたほうがいいでしょう。うつ病は薬で治らないという事実が、次第に国民に知られてきています。薬はあくまでも一時しのぎです。心の苦痛を薬で麻痺させて、一時しのぎするだけです。もちろん、毒をもって毒を制する時期や段階はあります。しかし、急場を脱出したら、完治する方法を探るべきです。

うつ状態になる原因のひとつが、パーソナリティ障害

人格障害もうつ病を引きこしますし、糖尿病でも、うつ状態になります。他責の傾向が強く、なんでも人のせいにして反省をしない人も、うつになりやすいです。パーソナリティ障害の中では、境界性パーソナリティ障害や、自己愛性パーソナリティ障害は、他責の傾向が強いので、周囲の環境が思い通りにならない場合に、うつ状態になることもあります。休職中に海外旅行したりする新型うつの場合、他責の傾向が強いです。新型うつの患者は厳しくされると、いっそう症状が悪化することもあります。新型うつのことを適応障害の一種であるとみている精神科医もいます。自己愛性パーソナリティ障害の傾向があると、職場で自分を抑圧された場合、うつ状態になりがちですが、この場合、新型うつと呼ばれる症状が出ます。自己愛性パーソナリティ障害の上司で苦しんでいる部下の話もしばしば耳にします。新型うつと人格障害の関連性に注目が集まっています。新型うつが増えている背景には、人格障害の増加もあります。うつ病の完治には根気よく心理療法をして、思考の習慣を変えるしかありません。

パーソナリティ障害を改善させることで、うつ病も根本的に治癒する

うつ病治療は、内服薬から、という時代は終焉をむかえつつあります。うつ病を根本的に治すには、背景にあるパーソナリティ障害などの認知のゆがみを解消することが先決です。これまでの内服を投与するばかりだった精神科医療は、うつ病を治すどころか、慢性化させて、ますます治りにくくさせていたのです。多くの、うつ病の患者は、軽度や重度の違いはあれども、ほぼいずれかのパーソナリティ障害を抱えていることがほとんどです。それゆえに、依存性パーソナリティ障害や境界性パーソナリティ障害や、自己愛性パーソナリティ障害を治すための認知行動療法や心理療法をじっくりと行うことで、うつ状態になりやすい性質が改善され、うつ病の薬は不要になるのです。

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