パーソナリティ障害の改善に有益なアドラー心理学とは

パーソナリティ障害を克服するには、未熟なまま育っている人格の育てなおしをする必要があります。
人格の育てなおしとはどのようなことをするのでしょうか。
認知行動療法のようなものが多いようですが、
最近では、アドラー心理学をパーソナリティ障害の克服に活用することが
有益であると知られてきました。


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人格を育てるアドラー心理学でパーソナリティ障害が癒される

アドラー心理学では、「自己決定性」を学び、人生の出来事を主体的に受け止める人格を
養います。また、人生を観察する世界観を「目的論」に導く特徴があります。
さまざまな「原因」を追究することよりも、「人生の目的」に意識をむけるのです。

これは、パーソナリティ障害の人が持っている人格の未熟性を成熟へと向かわせる処方箋なのです。
また、アドラー心理学では、「認知論」として、認知の歪みを自覚させるように導きます。
これは認知行動療法と同じような仕組みです。
そして、「対人関係論」といって対人関係の悩みの克服について訓練するのです。

アドラー心理学の考えを体にしみ込ませることで、未熟だったパーソナリティが育ち、
パーソナリティ障害が、しだいに、パーソナリティスタイルに昇華されていきます。
そると、今の自分が抱える劣等感、人間関係の悩みなどが克服されるのです。

境界性パーソナリティ障害や自己愛性パーソナリティ障害などの生きにくさを克服し、
なりたい自分に変われるのがアドラー心理学のメリットです。

特に境界性パーソナリティ障害のもつ、「見捨てられ不安」や「低い自己価値」の
問題はアドラー心理学の教える「自己決定性」「目的論」の認識で克服されます。

パーソナリティ障害を癒すアドラー心理学「全体論」「認知論」「対人関係論」

アドラー心理学を学ぶことで、認知の歪みが自然に正常化され、対人関係での苦悩が
解消されていくメリットがあります。低い自己価値を持つ、パーソナリティ障害の人にとって、
アドラー心理学が教える「共同体感覚」「勇気づけ」の考え方は癒しとなります。

アドラー心理学の教える「自己決定性」とは、自分をより良く変えるには必須の考え方です。
置かれた環境をどう捉えるのかを理解し、物事にどう対応するのかを学ぶのです。
重要なことは自分の人生を決めるのは誰でもない自分自身なのだという理解です。


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人格の未熟さを克服させてくれるアドラー心理学の「目的論」とは「未来志向になる」ことです。
アドラー心理学では、「なぜ」と過去の原因を探ることはあまり意味がないと教えています。
それよりも、「何のために生きるのか」と未来の目的を認識させるのです。

アドラー心理学では、「全体論」で、理性と感情、体と心は分けられないと教えます。
「わかっちゃいるけれどやめられない」という場合、それは、本心では
「やめたくない」だけなのです。

パーソナリティ障害の認知の歪みを克服する認知論と共同体感覚

自分独自の「心のメガネ」を通して、世界を見ていることを学びます。
それは認知の歪みを自覚するということです。そして、自分の行動を対人関係論で考えます。
どんな行動も、いつも特定の誰かに向けられていることを自覚するように教えるのです。

アドラー心理学で重視しているのが、「共同体感覚を持つ」ことです。
他者に承認を求めないことを学び、自己犠牲のないまま、共同体に貢献できる人をめざすのです。
自己愛性パーソナリティ障害や境界性パーソナリティ障害の人に重要な世界観です。

また、あらゆるタイプのパーソナリティ障害を克服へと導くのは、アドラー心理学の
勇気づけ理論です。「自分と他人を勇気づける」かかわり方を訓練することを教えます。
その結果、愛着障害の発生の温床となる「褒める・叱る・教える」という関わり方に終止符を打ちます。
すべての人間関係は、お互いに「勇気づける」関係に変わり、愛着障害が癒されるのです。
こうしたアドラー心理学の方向性は、あらゆるタイプの人格障害を治癒に導く良薬となるのです。

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