回避性パーソナリティ障害の特徴

回避性パーソナリティ障害の特徴は、失敗への恐れです。
責任やプレッシャーに耐えられないという思い込みがあります。
そういったことをすべて避けようとします。
この原因は幼い頃に両親にほめられたりしたことがなく、
失敗を責められることが多かった人にみられます。

目次

チャレンジからの逃げ癖が回避性パーソナリティ障害の特徴

回避性パーソナリティ障害の特徴として、困難から逃げる傾向があります。
自己評価が低く、自分の能力にも容姿にも自信がなく、
いつも不安や緊張をかかえて生きています。

異性とのかかわりへの不安も強く、心や体をさらけ出せないので、
恋愛にも積極的になれないのです。
就職や結婚、子育てなどの責任を負うことすべてから逃げてしまいます。

克服させるには、「自分にもできる」という実感を重ねる成功体験の
積み重ねしかありません。
よくほめてあげて、チャレンジ評価することで、促進されます。

回避性パーソナリティ障害は、チャレンジしないことの損失を考えさせる

回避性パーソナリティ障害を改善させるには、失敗することを
恐れる必要がないことをわからせるようにし、チャレンジしないことの損失を
理解できるように教え、導きますので、認知行動療法などが適しています。

認知行動療法とは認知療法と行動療法を一体化させた心理療法です。
その人の認知の偏りを修正するとともに、よりベターな行動を習得させます。

認知行動療法の基本的なやり方は、きっかけになった出来事と、
それに対応した自分の反応をわけて考えることです。
自動思考と呼ばれる無意識の反応パターンを見つけ出します。

自動思考というのは偏った認知の方法の癖です。
それは現実性を欠いた思い込みでしかないのですが、
それに気づくことが重要です。

回避性パーソナリティ障害の認知の歪みを解消する

例えば、回避性パーソナリティ障害の特徴は、行動する前から失敗を予測し、
その失敗への恐れと不安からすべてに消極的となります。
また、境界性パーソナリティ障害の場合にも見られるように、しばしば、
全か無かの二分法的な思考習慣が自動思考として備わっています。
これらの思い込みのすべては、根拠に乏しい本人の思い込みでしかないことに気づかせるのです。

善か悪か、正か邪かの二分法ではなく、その中間の受け止め方を
増やしていくように導きます。
失敗も学びであり、失敗しても大丈夫であるということを悟らせるのです。

悪いことに出会っても、その中にある良い点を見つけていく習慣を
学ばせるように根気よく、カウンセリングしたり、コーチングしたりします。
自己催眠を学ばせる催眠療法なども有益です。

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