虐待や心的外傷が境界性人格障害を誘発する

幼児期に両親から愛情を充分に受けられず、心に傷ができると境界性パーソナリティ障害になりやすいことがわかっています。幼児期に片親しかおらず、ゼロ歳児保育やベビーシッターに預けられて、充分な母子の接触がなかった場合に多くなります。母子家庭で母親が生活のため朝から晩遅くまで働いているような環境で海育てられるケースで、母親はゼロ歳児保育の保育園に子を預け、時間外は、ベビーシッターを雇って面倒をみさせるような環境で3才までの時期を過ごした場合はきわめて深刻な愛着障害がおこりえます。親からの充分な保護と承認と共感を受けていないので、健全な自我が発達しないのです。3才までは親の膝元におくべきであり、もっといえば、六歳ぐらいまではそうすべきであることがわかってきたのです。その意味で、現在の少子化対策は根本から間違っていることがわかるのです。

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乳幼児を母親から引き離すのは危険

ゼロ歳児保育を推進して、母親が子どもを預けて仕事にいく社会は、境界性人格障害やうつ病に将来かかる子どもを増やす社会であり、きわめて危険な方向に社会が進んでいることが明らかなのです。一番、子どものことを考えた少子化対策とは、子どもが少なくとも3才を過ぎるまでは、子育て支援として、税金を免除したり、食事費や育児費のクーポン券や現金の給付をすることで、母親が働く必要がない状態をつくることなのです。ゼロ歳から3才までのもっとも子どもの自我形成に重要な時期を正しく母子の絆をつくれるように、母子一体化の子育て教室を開いて、そこに出席すれば、クーポン券がもらえるようにすることで、母親教育を推進し、将来、うつ病や人格障害に子どもがならないように健全な愛着関係を母子で構築させることがこの病気を根絶する方法です。

 

幼児期にできた愛着障害が思春期のいじめや人間関係のトラブルなどでいっそうひどくなり、ついには、大きなトラウマ体験をきっかけに境界性パーソナリティ障害に至ることがもっとも多いのです。したがって、幼児期の健全な自我形成の部分で子どもを守ることがもっとも大切な予防になります。すでに発症した場合にも、愛着障害を改善させるための認知行動療法による思考の癖の修正が改善には必要なのです。心理療法や催眠療法の助けも必要となるでしょう。根気よくカウンセリングを続けることで自我を育てなおししていくのです。

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