境界性パーソナリティ障害は物事の選択基準が常識からかけ離れている

境界性パーソナリティ障害の人の中には、発達障害をあわせもっている人がいます。
ADHDであることが多いですが、こうしたケースに見られるのが、
人生の選択の価値判断がきわめて近視眼的になるという特徴です。

これはどういうことかというと、例えば、三歳の子供と、大人では、
物事を判断するときの時間軸の長さがまるで違います。
幼児は、今すぐであったり、数時間単位でしかものを考えていません。

大人は、何年、何十年という時間軸の中で今の自分の位置を把握し、
進むべき方向やなすべきことを判断することができます。

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境界性パーソナリティ障害は常識からかけ離れた選択の基準で人生の進路を選ぶ

境界性パーソナリティ障害の人も、この幼児の判断と同じような短期目線での
行動をとる傾向がありますが、そこにADHDなども合併していると、
その傾向に拍車がかかります。

その結果、例えば、高校受験の時に志望校を選択するに際し、
その学校の制服がかわいいからという理由だけでその学校を
第一志望にしたりします。

本来ならば、大学進学するのか、卒後働くのか、あるいは校風や
学生の質といったことを優先的に考えるものですが、そういったことは
一切度外視し、自分が最初に見出した「制服がかわいい」という視点のみに
最後までこだわります。

あるいは、大学生になってパチンコをおぼえるとそれにはまり、
パチンコをするためだけに退学して働きだしたりする人もいます。
きちんと卒業して就職するほうが給与が高い可能性がありますが、

それよりも今すぐに遊ぶ金が欲しいからと退学してしまうのです。
こうした価値基準は常識から見れば信じられないことですが、
境界性パーソナリティ障害にADHDが合併しているケースではしばしばみられるのです。

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