両親の離婚は境界性パーソナリティ障害の原因

幼少時に両親と別離した経験は、境界性パーソナリティ障害の原因になります。親の離婚により、母親と別れた、父親と別れた、という別離の体験は、「見捨てられ不安」を増大させていきます。子どもにとって両親とは自分を守ってくれる存在であり、絶対的な愛情で包み込んでくれると信じきっている対象です。その両親が自分を見捨てたという幼い頃の体験は心に大きなトラウマをつくってしまうのです。子どもはその傷を包み込んで隠して、なんとかバランスを維持しながら成長しますが、思春期以降に、失恋や失職や人生における挫折を味わったとき、それまでぎりぎり維持していた心のバランスが限界を超えて壊れてしまいます。

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限界を超えたとき発症する

こうして、「見捨てられ不安」が増大して衝動性が増して、危険な依存症や自傷行為などに走り、境界性パーソナリティ障害を発症していくのです。両親の離婚の結果、祖父母に育てられ、その祖父母がものすごく厳しく、批判的で、非共感的な接し方で育てられることで、愛着障害になって、自己否定と他者不信が増大し、発症することもあります。母親と引き離される幼児体験、母親が仕事が忙しすぎて放置されていた、そんな体験も同じような影響を与えます。乳幼児を保育施設に早くから預けることはきわめて危険なことなのです。

 

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