見捨てられ不安の克服と境界性パーソナリティ障害

境界性パーソナリティ障害の人にとって、愛する人から見捨てられることがもっとも恐れるべき事態となります。そのため、その事態を避けようと、ときに信じられないような挙動に出ることもあるのです。しばしばみられるのが、自殺をほのめかしたり、リストカットをして、周囲の人を脅して、見捨てられる事態を回避しようとすることです。そのたびに、周囲は驚かされ、振り回されてしまいます。やがては、周囲が疲れ果てて、面倒が見れないまでに疲弊して、結果的に本当に見捨てられてしまうこともあります。

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見捨てられ不安

まさに恐れることが引き寄せられた形になるわけですが、このようなことを何度くりかえしても、そこから学べません。その根底にある見捨てられ不安が解消されない限りは、治らないのです。見捨てられ不安を克服するには、認知の歪みをとりのぞく、カウンセリングによる思考習慣の改善が必要です。境界性パーソナリティ障害だけではなく、ほかのタイプでも、カウンセリングによる、思考の修正は必須です。

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