回避性愛着障害

少子化や晩婚化が、社会的に急増している背景は、回避性愛着障害をもった人が増加しているためです。愛着障害とは、幼児期から思春期にかけて、両親からの愛情や共感的コミュニケーションを十分に受けることができないために起きてきます。その中でも回避性愛着障害は、親密な人間関係を避けるのが大きな特徴です。責任や面倒を避け、チャレンジを避けるのです。その心理的な根底にあるのは、傷つくことを避ける行動様式です。他人の心情を感じたり、配慮することもしたくないのです。このような状態になるのは、幼児期に、回避性の行動様式のある母親あるいは父親による非共感的なコミュニケーションをされたために愛着障害がおきてしまったからです。


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回避性愛着障害の心理的な背景

子供の話を最後まで聞かない。子供ときちんとむきあって対話をしない。意見をおしつけて、子供の感情をくみとらない。それ以前に会話をさけて、逃げてしまう、、、このような母親あるいは父親によって、育てられると、子供は回避性愛着障害になってしまいます。境界性パーソナリティ障害の中にもこの回避性愛着障害の人がたくさんいます。そこから回復するのは、本人が自覚し、その傾向を努力により修正していくしかないため、困難をきわめます。すぐれた心理療法家の助けを要することも多いです。そういった適切なケアがなされないと、いつまでも恋人ができない、親友もいない。社会にとけこまず、引きこもる、といった状態になりがちです。そして、大きな対人ストレスがあると、うつ病になったり、パニック障害になったり、双極性障害と診断されたりすることになるのです。

回避性愛着障害 絆が稀薄な人たち (光文社新書)

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