B群パーソナリティ障害

B群パーソナリティ障害の中には、演技性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害の四種類が含まれます。このグループは、周囲の人を巻き込んで、対人関係に大きな問題を引き起こしやすいグループです。境界性パーソナリティ障害は、感情が不安定で衝動的であり、確かな自分が確立されておらず、他人への評価が激変する特徴があります。同じB群の中のタイプと重なっている例も多く、自己愛性の要素が強く出ている場合もあります。自己愛性パーソナリティ障害は、尊大で自己中心、賞賛されたいという欲求が強く、他人への共感が欠如しているのが特徴です。一方、演技性のほうは、常に注目の的でありたい欲求が強く、過剰な表現や行動が目立ちます。

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パーソナリティ障害のさまざまなタイプ

パーソナリティ障害には、ほかにA群とC群があります。A群は、妄想性パーソナリティ障害、シゾイドパーソナリティ障害、失調型パーソナリティ障害があります。これは風変わりな印象を持ち、対人関係が苦手で引きこもります。C群は、回避性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害があります。これらは強い不安があり、行動や感情に偏りが生じているものです。また、これ以外に、複数のパーソナリティ障害の特徴があるが、そのどれも診断基準を満たすほどではないものです。このようにパーソナリティのかたよりの傾向によって、さまざまなタイプに分類されているパーソナリティ障害ですが、いずれも明確に線引きができません。

境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本 (健康ライブラリー イラスト版)

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